川崎市多摩区にある小田急線向ヶ丘遊園駅に新しくショッピングモールができるんです!
しかも温泉とキャンプ場も併設されるとのこと。
川崎市民として、ワクワクが止まりません…!
実は向ヶ丘遊園にある生田緑地が楽しくて、良く遊びに行く我が家。
それだけでなく、緑ヶ丘霊園のお花見や藤子・ F・不二雄ミュージアムなど、緑がたくさんのこのエリアが大好きなんです。
そんな身近な向ヶ丘遊園の跡地再開発!
一体どのように変わるのでしょうか?
この記事では、向ヶ丘遊園跡地再開発の概要や、2020年11月時点における進捗などの調査結果をご報告します!

緑ヶ丘霊園からの眺め。向ケ丘遊園跡地からも同じような景観がのぞめるはず…
向ヶ丘遊園跡地の再開発概要
向ヶ丘遊園の歴史
向ヶ丘遊園は、1927年に小田急線開通と同時に開園された遊園地です。
向ヶ丘遊園開園中は、小田急線向ヶ丘遊園駅から向ヶ丘遊園までモノレールが走っていました。
しかし、2002年に向ヶ丘遊園は閉園となり、モノレールも廃線となりました。
その後、向ヶ丘遊園跡地は未だそのままの状態だったのですが、近年再開発が決定したようで、2023年度の竣工を目指して計画が進んでいます。

現在は環境に配慮した計画かを審議している真っ最中!
これでGOが出ると、いよいよ工事着手です。
向ヶ丘遊園跡地再開発の経緯
指定開発行為者は、小田急電鉄株式会社です。
小田急電鉄は、向ヶ丘遊園跡地利用として「川崎市環境影響評価に関する条例」に基づいて事業の手続を行なっています。
今回は3度目の開発計画。
前2回の開発計画はマンション建設だったなんですが、不動産事業環境の変化や地域住民の意見等により事業計画を見直し、今回のような商業施設を作る計画となりました。
向ヶ丘遊園の跡地を有効活用することを目的とした「向ヶ丘遊園跡地に関する基本合意書」では、 敷地内の豊かな緑を保全すると共に、多摩丘陵の優れた景観に配慮しながら既存の緑地と一体となる緑化を図るそうです。
それにより、「花と緑の憩い・賑わい・交流ゾーン」と位置付けられた生田緑地東地区の価値・魅力向上を図り、生田緑地の更なる発展を支えるとのこと。

多摩丘陵を最大限に活用した、緑がたくさんの施設になりそうですね!
場所
神奈川県川崎市多摩区長尾2-8-1 他
▼生田緑地ばら苑周辺の地区が、向ヶ丘遊園跡地になります
施設の規模
開発面積:約 162,400 m² に商業施設、温浴施設、自然体験施設等が新設されます。かなり広大ですね!
それぞれのエリアの広さは次の通り。
エリア名 | 開発面積 |
商業施設エリア | 約31,800m2 |
温浴施設エリア | 約28,600m2 |
自然体験エリア | 約39,500m2 |

引用|向ヶ丘遊園跡地利用計画に係る条例環境影響準備書
藤子・ F・不二雄ミュージアムの西側に、かつての向ヶ丘遊園の大階段があります。
どうやらこの大階段が復活して、新しい商業施設の入り口となるようです。
大階段を登った正面には商業施設エリア、そこから東の藤子・ F・不二雄ミュージアムの裏手は温浴施設エリア、西のばら苑に隣接するように自然体験エリアが作られる計画です。
完成時期 工期
工期:2021年10月〜2023年10月の予定
2021年度 | 基盤整備工事 着手 |
2022年度 | 基盤整備工事 着手 |
2023年度 | 竣工 |
開発コンセプト
開発コンセプト
多摩丘陵の緑豊かな自然を次世代に残すことを前提に、川崎市と小田急電鉄で協力して跡地の活用を推進しています。
テーマは「人と自然が回復し合う丘」。
この丘の「自然」を、地域や訪れる人々の手により守り育て、年月をかけながら豊かな生田緑地の一部にふさわしい姿へと成長(回復)させていく。同時に、自然に向き合い触れる非日常的な体験を楽しむ中で「人」も心と身体をリフレッシュ(回復) していく。この丘は、「人」と「自然」が互いの恩恵を受けながら持続的に共生して いく「特別な場所」となり、新たな交流やつながりを生む「憩い」や「賑わい」の拠点として、地域や沿線の価値向上を実現していきます。
引用|小田急電鉄株式会社ホームページ
新しい施設は、緑あふれる施設になりそうです。
隣接するばら苑と生田緑地も含めみんなで緑を大切に育てていき、そしてその緑の中で人も癒されるような素敵な場所になりそうな予感です。
▼向ヶ丘遊園跡地の緑化計画図

引用|向ヶ丘遊園跡地利用計画に係る条例環境影響準備書

周りをぐるっと緑に囲まれて、森の中の施設になりそうな感じです♪
商業施設エリア

引用|向ヶ丘遊園跡地利用計画に係る条例環境影響準備書
開発面積 | 約31,800m2 |
建物階数 | 地上1〜3階 |
営業時間 | 8時〜22時 |
- ゆとりある広場空間
- 買い物や飲食等をゆっくりとくつろぎながら楽しめるエリア
- 現状の住宅地に不足する「ちょっとした非日常感」のある施設展開
- 生田緑地やその周辺に不足する飲食業態を中心とする
アウトレット施設のような低層の建物になるみたいですね。
個人的にはオシャレ系ファッションブランドよりも、ファーマーズマーケットとか道の駅ぽい施設になったら差別化できて面白いなぁ〜と思います。
あとは是非飲食店に力を入れて欲しい!
温浴施設エリア

引用|向ヶ丘遊園跡地利用計画に係る条例環境影響準備書
開発面積 | 約28,600m2 |
建物階数 | 地上1〜2階、地下1階 |
営業時間 | 10時〜翌2時 |
- 緑に囲まれた環境の中で、伝統的な温泉旅館を連想させる日本家屋様式の特徴ある温浴施設
- 豊かな自然環境と都心までの眺望を併せ持つ露天風呂
- 都心周辺部では希少な貸切個室
- 多様な機能を備えた規模感のある着衣サウナ
- 施設規模や機能面で全国有数の温浴施設を目指す
温泉は本当に嬉しいです!
しかもまるで田舎の温泉に行ったような開放感あふれる施設になりそう。
老後の楽しみがひとつ増えました(笑)。
純和風建築で健康ランドぽくないところがまたイイ。
自然体験エリア

引用|向ヶ丘遊園跡地利用計画に係る条例環境影響準備書
開発面積 | 約39,500m2 |
建物階数 | 地上1階 |
営業時間 | 24時間 |
- アウトドア系施設やグリーンショップ等、これまで生田緑地になかった新たな機能の導入
- グランピングやキャンプ等の宿泊機能
- 他エリアとも連携した特徴のあるイベント等を実施
なんと、こんな都心にキャンプ場!これこそ向ヶ丘遊園跡地じゃなきゃできなかった施設です。
キャンプブームですし、賑わいが予想されます。
しかもグランピング施設までできるんですか?!
家族とだけじゃなくて、友達と訪れて心ゆくまでおしゃべりしてお泊まり…という楽しすぎる計画を思いついてしまいましたww
▼我が家もキャンプブームです
入居テナント
2020年11月現在、まだ発表されていません。
営業日・営業時間
✔︎ 営業日:年中無休(年末年始や設備法定点検日等を除く)
✔︎ 営業時間:
- 商業施設 エリアは 8 時~22 時
- 温浴施設エリアは 10 時~翌 2 時
- 自然体験エリアは 24 時間
ばら苑・生田緑地へのアクセス
向ヶ丘遊園跡地の西側には、ばら苑が隣接しています。さらにその西には生田緑地があります。
ばら苑には、向ヶ丘遊園跡地内から車および徒歩でアクセス可能になる予定です。
生田緑地には残念ながら施設内からは行けなさそうです。
アクセス・駐車場
車の場合
向ヶ丘遊園跡地の正面には川崎府中線(神奈川県道・東京都道9号)があり、ここからアクセスします。
施設内へは、大階段横から区画道路(市道および私道)を整備する予定。この区画道路と川崎府中線には右折レーンがある交差点も新設される予定。
▼赤が車&自転車ルート、青が歩行者ルート、紫の◯は駐輪場

引用|向ヶ丘遊園跡地利用計画に係る条例環境影響準備書
道路は整備される予定のようですが、いかんせん目の前の川崎府中線の幅が狭い!
片側1車線のため、車が集中するとすぐに渋滞しそうです。(拡張する計画はあるみたい。)
しかも、向ヶ丘遊園跡地につながる東京方面・神奈川方面の道路もいずれも狭いんです…。交通事情が一番の心配事になりそうです。
小田急電鉄さんももちろん渋滞は予想していて、”利用者には公共交通機関等の利用を促していく予定である”とのことです。
徒歩の場合
最寄り駅は小田急線向ヶ丘遊園駅か登戸駅。両駅からはどちらも約1kmあり、徒歩で16分程度の距離です。
開発計画では、生田緑地、ばら苑につながる歩行者ネットワークの整備を行う、とあります。
具体的には、川崎府中線の歩道拡張、施設への主導線である大階段の整備とバリアフリー化などです。
また、バス便もあります。
田園都市線/JR南武線の溝の口駅からは、向ヶ丘遊園駅行きバスが出ています。田園都市線梶が谷駅や二子玉川駅からも向ヶ丘遊園駅までのバスが出ているので、最寄駅から歩くことを考えたらバス便の方が便利かもしれません。
駐車場・駐輪場
予定台数:
- 駐車場 520台
- 駐輪場 200台

これは結構少ないのでは…汗
ちなみに…ここから比較的近いグランベリーパークの駐車台数はなんと2027台!
それでもあの駐車場待ちの渋滞なので、混雑は避けられないかもしれません…。
是非キャンプ施設にはレンタルや手ぶらで宿泊ができるプランを拡充していただいて、公共交通機関で行くことにしましょう!
向ヶ丘遊園エリアの現状
向ヶ丘遊園エリアには、大きな公園や藤子不二雄ミュージアムなど子供が遊べる場所が多くあります。
一方、ショッピングができる施設は少なく、溝の口か、武蔵小杉、二子玉川まで行かなくてはなりません。
また、飲食店は向ヶ丘遊園駅周辺や登戸駅周辺にありますが、フードコートなどはありません。
ショッピング施設や飲食店が拡充されると、とても満足度の高いレジャーエリアになりそうです!

では、今あるレジャー施設を紹介します↓↓↓
周辺のレジャー施設
生田緑地
多摩丘陵と里山の自然を楽しめる公園。
古民家を移築した博物館「川崎市立日本民家園」、プラネタリウム「かわさき宙と緑の科学館」、「川崎市立岡本太郎美術館」、枡形山展望台、蒸気機関車D51などがあります。
枡形山には遊具もあります。夏は噴水広場が子供に大人気。ベビーから小学生まで楽しめる公園です。
● アクセス:小田急線 向ヶ丘遊園駅から徒歩13分
● URL:https://www.ikutaryokuti.jp
生田緑地ばら苑
およそ3000株ものバラが咲き誇るローズガーデン。向ヶ丘遊園閉園後も、ばら苑は川崎市が維持管理を行っています。またバラの管理は、ボランティアを募り手入れを行っています。
年 2 回春と秋に一般公開期間があり、この時期のみ入場できます。
● アクセス:小田急線 向ヶ丘遊園駅から徒歩25分
● URL:http://www.ikuta-rose.jp
藤子・ F・不二雄ミュージアム
漫画家 藤子・ F・不二雄先生の作品世界やメッセージを幅広い世代に伝えていく美術館。
ドラえもんの原画の展示や、藤子・ F・不二雄先生の漫画が読めるコーナー、ミュージアムオリジナル作品を上映しているFシアターなどが楽しめます。
藤子・ F・不二雄作品のキャラクターのオブジェがミュージアム内に散りばめられているので、写真を撮ったり、ミュージアムカフェでお茶したり…もちろんミュージアム限定グッズのショップもあります。キッズスペースにはガリバートンネルもあります!
● アクセス:小田急線 向ヶ丘遊園駅から徒歩17分
● URL:http://fujiko-museum.com
二ヶ領用水と川崎市緑化センター
川崎市緑化センターは都市緑化植物園で、園内にはたくさんの草花や樹木が植えられています。
緑化センター内には二ヶ領用水が通っており、アメンボ観察などができます。二ヶ領用水沿いの散歩もオススメ。
● アクセス:JR南武線 宿河原駅から徒歩5分
● URL:http://www.iei-kouen.jp/kawasakishiryokuka/
川崎市こども夢パーク
こども主体で遊べるプレーパーク。焚き火や泥の中での水遊びなど自由に遊ぶことができます。遊具は木でできた手作り。みんな裸足で泥んこになって楽しく遊んでいます。
本や漫画が置いてある部屋や、ベビールーム、スタジオ、サッカーやバスケができる広場もあります。竹馬や羽子板などおもちゃの貸し出しもあり、パークを自転車で周回できるコースもあります。
年間イベントも多数。こどもゆめ横丁では、子供達が自分で屋台を作り運営します。お餅つき大会やとことん泥まみれになる夢パークまつりなどがあります。
● アクセス:JR南武線 津田山駅から徒歩7分
● URL:http://www.yumepark.net/index.html
緑ヶ丘霊園
多摩丘陵に広がる広大な川崎市営霊園。園内にはたくさんの桜が植えられていて、お花見シーズンには多くの人達で賑わいます。
近隣の人たちからはお散歩コースとしても親しまれています。
● アクセス:JR南武線 津田山駅から徒歩5分
● URL:https://www.kanagawaparks.com/kawasakireien/midorigaoka/
県立 東高根森林公園
丘のある広い公園、というだけでなく竪穴式住居が発掘された【文化財】「東高根遺跡」や、【県指定天然記念物】「東高根のシラカシ林」を有している県立公園。
林の中の散策や、湿地帯での植物観察、バードウォッチングなど自然あふれる場所です。遊具や広い芝生広場もあり、子供がのびのび遊べる公園です。
● アクセス:JR南武線/東急田園都市線 溝の口駅からバス8分
● URL:https://www.kanagawaparks.com/higasitakane/
遊園地 よみうりランド
全43機種のアトラクションがある遊園地!夏にはプールWAIもオープンして5つのプールと3種類のスライダーが楽しめます。
2020年3月には新しく新感覚フラワーパーク「HANA・BIYORI」ができ、お花鑑賞やコツメカワウソにも会うことができます!
● アクセス:京王よみうりランド駅からゴンドラに乗り換えて10分/小田急読売ランド前駅からバスで10分
● URL:https://www.yomiuriland.com
向ヶ丘遊園再開発 まとめ
- 向ヶ丘遊園跡地には、2023年度に新しくショッピングモール、温浴施設、キャンプ場ができる予定
- 多摩丘陵の緑を活かし、新しい施設も緑いっぱいの癒される施設になりそう
今回、向ヶ丘遊園跡地再開発の調査をして思ったのは、小田急電鉄と川崎市が住民意見を尊重して開発計画を進めていることが本当に素晴らしいなと思いました。
緑を残したい、今ある環境を大事にした上でより良い活用法を見つけたい、その方法をようやく見つけられて、現在事業が進んでいるんだなぁと思います。

多摩丘陵の豊かな自然を残し、子供がのびのび遊べて大人も一緒に楽しめる場所を都会の真ん中に作っていただくことは本当にありがたいです。
素晴らしい施設の開業を心まちにしています!
事業計画に進捗があったら、また更新します!